〈ボーンチャイナのジュエリー〉ピンクの薔薇とわすれな草のイヤリング

ボーンチャイナと聞いてまっさきに思い浮かべるのはティーカップなどの食器類ですが、薄くて美しいその特性をいかして作られたのがボーンチャイナのジュエリーです。第二次世界大戦中に初めて製造され、英国のミッドセンチュリーを代表するファッションアイテムの一つになりました。

自然の花そのままに薄い花びらを重ね、上品なピンクで色付けしたバラのイヤリング。バラの背景には鮮やかな緑の葉が広がり、3輪の忘れな草(フォーゲットミーノット)が寄り添うデザインです。主役の花と忘れな草の組合せは、ボーンチャイナジュエリーの定番とも言えるデザインです。

フリーバイト(極小の欠け)がありますがほとんど目立たず、製造から半世紀以上を経ているとは思えないほど良好なコンディション。経年によるクレージング(釉薬のガラス質に出た薄いヒビ)が見られますがご使用に問題ありません。お買い上げの際には柔らかいラバー製クッションを同時にお送りするので、クリップオンタイプのイヤリングに慣れていない方にもお楽しみいただけます。

年代:1950〜'60年代
製造国:英国
素材〈色〉:ボーンチャイナ〈ピンク、ブルー、グリーン〉、ハンドメイド、ハンドペイント
デザイン:ボーンチャイナ製のバラ1輪、忘れな草3輪、背景に3枚の葉
サイズ:[バラ]約1.3cm×約1.3cm、[葉を含む全体]約2.4cm×2.5cm
クラスプ(留め金):クリップオン。経年によるコートロスが見られます。ラバー製クッション付き 

Back Stamp:なし、英国で入手
コンディション:★★★★1/2(GVC=Good Vintage Condition) ハンドクリーニング済み
梱包:化粧箱/保管箱


【ボーンチャイナのジュエリー】
ボーンチャイナ[動物の骨粉を混ぜたハードペーストを用いた磁器の一種]のジュエリーは、第二次世界大戦中に、焼き物の産地として有名なストーク・オン・トレントで初めて作られたと言われています。ボーンチャイナならではの発色の良さをいかした明るい色合いが、可憐な花の形とあいまって、戦中の憂鬱な空気を和ませてくれたことでしょう。

終戦を迎えた1945年から1960年代が、ボーンチャイナ・ジュエリーの最盛期。有名陶磁器メーカーもこぞって製造し、贈り物や土産物としても喜ばれていたようです。3種の花(バラ、パンジー、アネモネが定番)に3輪のわすれな草をあしらったポージー(花束)のデザインが有名。大振りの花の一輪ものやエキゾチックな花などデザインは多種多彩、ブローチとイヤリングのセットも盛んに作られました。

薄い焼き物の宿命で、どうしても欠けやすいのが難点。衝撃によってできたチップ(欠け)以外にも、製造行程でできたフリーバイト(ノミの咬みあとのような極小の欠け)のあるものも少なくありません。そのため完全な形で残っているものには特に希少価値があります。手作り、手彩色ですから、同じものは二つとないと言ってよく、世界中にコレクターがいます。

バラの外側の花びら(写真左側)、手前の忘れな草の花びら先端などに微小な欠けが見られます

同じ部分。正面から見るとほとんど目立ちません


表面の釉薬にごく薄いヒビがありますがご使用には問題ありません
型番 BY140258-01JWERBC
在庫状況 在庫 0 売り切れ中
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