〈英国AYNSLEY社のボーンチャイナ製ジュエリー〉ヴィクトリア調の花束ブローチ(オーバル型)

イングランドの老舗ボーンチャイナ・メーカー「エインズレイ」窯のジュエリーです。ボーンチャイナのジュエリーは英国のミッドセンチュリーを代表するファッションアイテムの一つで、透明感と美しい色が特徴。

このブローチは、透き通るように白い楕円形のボーンチャイナ地に、華やかなピンクローズや清楚なドッグローズなどを組み合わせた花束がデザインされています。花びらの表面に見える極小の点は、19世紀(ヴィクトリア時代)のイギリスで普及したリトグラフ(石版印刷)による印刷物の特徴で、この植物画も、当時の印刷物から材を得たものと想像されます。

楕円形の縁に施された柔らかな波形にはゴールド・ギルト(金の縁取り)が施され、額入りの植物画のような雰囲気を醸し出しています。複数の種類の花が四方に広がるフラワーアレンジメントの絵柄のため、タテでもヨコでも使えるデザインになっています。

ロマンチックで上品な色合いの植物画のブローチは、ジャケットやコートの衿もとを飾るほかに、帽子や帯締めに沿えるなど、ご利用の機会の多い一点。ご使用後は柔らかい布やティッシュペーパーで軽くぬぐい、ブローチといっしょにお届けする専用箱に収納してください。大切な人への贈り物にもお勧めします。

年代:1950〜'70年代
製造国:英国
素材〈色〉:ボーンチャイナ〈ホワイト地にマルチカラー〉、ゴールド・ギルト〈金の縁取り、ハンドペイント〉
デザイン:ボーンチャイナ製の楕円形ブローチ、ヴィクトリア時代の植物画「ピンクローズの花束」パターン、ゴールド・ギルト
サイズ:約5.2cm×約4.1cm
クラスプ(留め金):ロールオーバー・クラスプ
Back Stamp:なし
コンディション:★★★★★(VGC=Very Good Condition)
梱包:化粧箱/保管箱


【ボーンチャイナのジュエリー】
ボーンチャイナ[動物の骨粉を混ぜたハードペーストを用いた磁器の一種]のジュエリーは、第二次世界大戦中に、焼き物の産地として有名なストーク・オン・トレントで初めて作られたと言われています。ボーンチャイナならではの発色の良さをいかした明るい色合いが、可憐な花の形とあいまって、戦中の憂鬱な空気を和ませてくれたことでしょう。

終戦を迎えた1945年から1960年代が、ボーンチャイナ・ジュエリーの最盛期。有名陶磁器メーカーもこぞって製造し、贈り物や土産物としても喜ばれていたようです。3種の花(バラ、パンジー、アネモネが定番)に3輪のわすれな草をあしらったポージー(花束)のデザインが有名。大振りの花の一輪ものやエキゾチックな花などデザインは多種多彩、ブローチとイヤリングのセットも盛んに作られました。

薄い焼き物の宿命で、どうしても欠けやすいのが難点。衝撃によってできたチップ(欠け)以外にも、製造行程でできたフリーバイト(ノミの咬みあとのような極小の欠け)のあるものも少なくありません。そのため完全な形で残っているものには特に希少価値があります。手作り、手彩色ですから、同じものは二つとないと言ってよく、世界中にコレクターがいます。
型番 BY130317JWBRBC
在庫状況 在庫 0 売り切れ中
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